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長岡天満宮

長岡天満宮は菅原道真公を祀る日本を代表する天満宮の一つです。

このあたりは、もともと道真公の荘園であったらしく、在原業平らと共にこの地でしばしば詩歌管弦を楽しまれたと伝えられています。

 

道真公が太宰府へ左遷された時、この地にお立ち寄りになり「われ、身は筑紫に赴くとも、心はこの地に留まるべし」と仰せられました。このことにより「見返り天神」とも呼ばれています。この地から大宰府に三人がお供し、道真公は別れの時に自分の姿を彫った木像を三人に贈り、この木造をご神体として祀ったのが長岡天満宮の始まりといわれています。

 

広い境内では、梅・桜・キリシマツツジ・紅葉など、四季折々の美しい景色を楽しむことができ、市民の憩いの場であり、たくさんの観光客で賑わいます。

 

「長岡天満宮」の見どころ、行事、境内のお店を写真で紹介いたします。

 

見どころ

No.1 正面大鳥居

No.2 八条ヶ池

No.3 ふれあい回遊のみち・水上橋

No.4 古今伝授の間ゆかりの地

No.5 霊元上皇御寄進の石鳥居

No.6 紅葉庭園「錦景苑」

No.7 酒樽奉献舎

No.8 歌碑

No.9 手水舎(旧祝詞舎)

No.10 道真公と牛

No.11  御社殿

No.12 白梅殿(絵馬殿)

No.13 算額

No.14 境内末社

No.15 長岡大明神社殿旧址

No.16 道真公と梅

No.17 梅林

No.18 桜のライトアップ

No.19 キリシマツツジ

No.20 水生植物園

行事

No.1 奉納書初大会

No.2 節分祭

No.3 初午祭

No.4 夏祭り

 

お店

No.1 喜久春 天神店

No.2 おみや写真館

No.3 開田茶屋 龍八

No.4 錦水亭

 


見どころ

No.1 正面大鳥居

入り口正面にそびえる総御影石製の大鳥居は、2002年の菅公御神忌1100年大萬燈祭を奉賛して

1998年に奉納されたもので、総高9.75m、笠木12m、総重量50tにもなります。

2018年の大阪府北部地震後に補修された柱の土台部分には、道真公が愛した紅梅・白梅が彫刻されています。 

No.2 八条ヶ池

八条宮智忠親王によって1638年に築造され、長岡天満宮の前庭として社観を高めると共に、灌漑用水として利用されてきました。

八条ヶ池の中堤は参道となっており、4月下旬には、キリシマツツジが八条ヶ池に美しく映え圧巻です。

石の太鼓橋は加賀・前田家の寄進と言われています。 

No.3 ふれあい回遊のみち・水上橋

1993年、八条ヶ池に中国・浙江省の西湖に浮かぶ島「三譚印月」の回廊をモチーフに、総檜造りの「水上橋」が架けられました。

水上橋を含む八条ヶ池周辺の遊歩道は、「ふれあい回遊のみち」と名付けられ、四季を通じて、市民や観光客の憩いの場となっています。



No.4 古今伝授の間ゆかりの地

古今伝授とは「古今和歌集」の解釈を秘伝として師から弟子に伝えるもので、細川幽斎から八条宮智仁親王へ伝授されました。

伝授された建物は、息子の智忠親王により、天満宮境内に移築されました。

現在は、細川家ゆかりの熊本の水前寺成趣園に移築されています

No.5 霊元上皇御寄進の石鳥居

「二の鳥居」は2018年の台風により倒壊しましたが、現在は参道脇に記念モニュメントとして再建されています。

この鳥居は、1692年に霊元上皇が寄進された石鳥居2基のうちの1基で、もう1基は、当時の「一の鳥居」で、現在は府道柳谷道側の参道に移設されています。

No.6 紅葉庭園「錦景苑」

社殿への参道途中にある、紅葉の美しさを味わうために造られた庭園です。

池の周りに約100本のもみじが植えられ、秋は紅葉、夏は青もみじを楽しむことができます。

毎年紅葉の時期にはライトアップが行われ、色づいたもみじが池に映り込み、とても幻想的な光景です。



No.7 酒樽奉献舎

「三の鳥居」をくぐり、社殿に続く階段の左手には、左右6m、高さ5m北山丸太の柱、銅板葺きの屋根で50丁の飾樽が奉献できる奉献舎があり、京都を始め全国の有名な酒造会社の銘酒樽が奉納されています。

毎年4月末には、献酒祭が行われます。

No.8 歌碑

参道の所々に、道真公の歌碑が建てられています。

道真公は優れた学者であるだけでなく、漢詩や和歌でも多くの名歌を残されました。

歌碑の一つ「海ならず たたへる水の底までも 清き心は 月ぞ照らさむ」は、大宰府に左遷され、失意の中で自身の潔白やその胸の内を和歌に託されたものです。

No.9 手水舎(旧祝詞舎)

1913年に祝詞舎として建築され

1941年の大改造で手水舎として移築されました。

京都府社寺課技師 亀岡末吉氏の設計で、天満宮らしい梅紋が埋め込んだ亀岡式意匠を堪能することができます。特に、透かし彫りは繊細な彫刻装飾で美しいです。

長岡京市指定有形文化財に指定されています。



No.10 道真公と牛

道真公は丑年の生誕、丑の日に薨去されました。

太宰府左遷の際、愛育していた牛が刺客から命を守りました。

道真公の遺骸を乗せた車を曳く牛が動かなくなり、そこを墓所とし、大宰府天満宮が建てられました。

これらの由来により、全国の天満宮には牛の像が奉納されています。

No.11 御社殿

現在の御社殿(御本殿、祝詞舎、透塀)は1941年に平安神宮の御社殿を拝領移築したものです。

御本殿は三間社流造、素木の本殿で端正で丈が高く美しい姿をしております。

 

御本殿は京都府の有形文化財、祝詞舎、透塀、手水舎などが長岡京市の有形文化財に指定されています。

No.12 白梅殿(絵馬殿)

菅原道真公は梅をこよなく愛し

その邸宅は紅梅殿・白梅殿と呼ばれていました。

天満宮境内にも、紅梅殿、白梅殿があり、白梅殿(絵馬殿)には古い大絵馬が飾られています。

これらは旧絵馬堂に残されていた28点の絵馬の一部で、江戸時代に奉納されたものです。



No.13 算額

算額とは、日本独自の数学、和算の問題を額にしたものを、絵馬として奉納したものです。

1790年に今堀彌吉(当時12歳)奉納の算額は3面で9題の代数・幾何の問題を記しており、絵馬殿には、保存のため復元した算額が飾られています。

京都府の暫定登録文化財に指定されています。

No.14 境内末社

天満宮の境内には6社の末社(八幡社、春日社、長岡稲荷大明神、山神社、和泉殿社、白太夫社)と笠松地蔵尊が祀られています。

長岡稲荷大明神は御社殿の左手にあり連なる朱色の鳥居が印象的です。

御社殿の右手にある八幡社は厄除け、春日社は自然神・芸能神とされています。

No.15 長岡大明神社殿旧址

初代八条宮智仁親王に古今伝授を行った細川幽斎は、代々の八条宮家(桂宮家)にとって格別の存在であり、幽斎250回忌(1859年)にあたり、明神号を授け「長岡大明神」として崇め祀りました。

今もその地に「長岡大明神社殿旧址・祭神細川幽斎公」の石碑が残っています。



No.16 道真公と梅

道真公は梅をこよなく愛され、「梅」は全国の天満宮の社紋になっています。

太宰府左遷の際、京の邸宅の梅に

「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」と歌を詠まれると、その梅が太宰府の道真公のもとに飛んできました。

有名な「飛梅伝説」です。

No.17 梅林

天満宮境内と隣接する梅林には

合計で約300本の梅の木があります。

梅林には紅梅、八重寒紅梅、しだれ梅、鶯宿梅、白加賀梅など、多くの種類の梅があり、2月中旬頃から徐々に開花し、2月下旬~3月中旬に見頃を迎えます。

見頃を迎える毎年3月上旬には梅花祭が開催されます。

No.18 桜のライトアップ

八条ヶ池東堤には、約30本のソメイヨシノの桜並木があります。

毎年3月下旬~4月上旬ごろ、桜の開花時期にあわせて、花灯路の行灯でライトアップされ、たくさんの方で賑わいます。

ピンクの桜並木が漆黒の池面に映し出される幻想的な光景は一見の価値ありです。



No.19 キリシマツツジ

キリシマツツジの名所として知られ、八条が池の参道には約100株のキリシマツツジ(推定樹齢170年前後、高さ約2.5m)が全長約70mにわたり植えられています。

4月下旬に開花のピークを迎え、真紅の花を咲かせる様はまさに絶景で、訪れた観光客を楽しませてくれます。

No.20 水生植物園

八条ヶ池の中ノ島周辺に水生植物園(カキツバタ園)があり、アヤメ、カキツバタ、花ショウブ、ハス、スイレン、キショウブが、5月中旬から8月下旬に開花し、楽しませてくれます。

ハス(西湖紅蓮)は、友好都市・中国浙江省寧波市から贈られたもので、7月が見ごろです。



行事

No.1 奉納書初大会

正月三が日の恒例行事です。

学問と書道の神様として知られる道真公をお祀りする天満宮に「書初」を奉納し、書道上達、心身ともに健やかな成長をお祈りするものです。

1月中旬には、奉納書初展観が開催され、境内に入選作品が展示されます。書道上達祈願祭と授賞式も開催されます。

No.2 節分祭

「節分」とは季節の分かれ目である「立春・立夏・立秋・立冬」の前日のことです。

春の節分(旧暦の大晦日)に行われる節分祭は、一年間の罪や穢れを祓う厄除けの神事です。

本殿で神事を斎行後、特設舞台にて弓神事、年男・年女による豆まきが行われ、無病息災を祈ります。

No.3 初午祭

初午とは2月初めの午の日で、穀物の神様が稲荷山(伊奈利山)に降臨したのが711年の初午の日であったため、全国の稲荷神社で初午祭が行われます。

境内の長岡稲荷大明神では、毎年2月11日に初午祭が行われ、五穀豊穣を祈ります。

神事の後、福引き、ぜんざいの引換もあります。



No.4 夏祭り

毎年、天神さんの日の8月25日に開催されます。夏越の祓として茅の輪くぐりが行われ、心身を清め、無病息災を祈ります。

特設舞台では和太鼓演奏、長岡京音頭、江州音頭などの奉納行事が行われ、境内には多くの屋台が並びます。

水上橋では「夏灯籠」が幻想的な風景を演出します。



お店

No.1 喜久春 天神店

長岡天満宮の境内に、「竹の子最中」で有名な喜久春さんの天神店があります。

長岡京市の特産品「竹の子」を使ったご当地スイーツ「竹の子最中」、天神店限定の名物「みたらし団子」、季節の生菓子などを販売しています。

珍しい「和菓子ガチャ」(自動販売機)もありますよ。

No.2 おみや写真館

境内にある婚礼サロン、フォトスタジオを構える写真館です。

和装前撮りや神前式撮影、お宮参り・七五三・家族写真・成人式前撮りなど、美しい長岡天満宮の景色の中で大切な記念日の撮影ができます。

店の前には、縁結びのパワースポット「木斛の木」のあります。

No.3 開田茶屋 龍八

静かな境内の森を眺めながら、食事やスイーツを楽しむことができる喫茶・お食事処です。

天満宮名物「梅うどん」、「れんこん饅頭うどん」、丼などのお食事メニューやケーキ、コーヒー、甘酒、ぜんざいなどの喫茶メニューもたくさん揃っていますよ。



No.4 錦水亭

明治14年創業の天満宮に隣接する老舗料亭で、八条ケ池を取り入れた数寄屋づくりのお座敷で、四季折々の景観を楽しみながら贅沢な時間を過ごすことができます。

春は朝堀りのたけのこを使った『たけのこ料理』、夏・秋・冬には厳選された旬の素材を使った京料理が楽しめます。